ヒョウモントカゲモドキのメスはよく卵胞うっ滞を起こす動物です。
卵胞うっ滞とは、交尾をしていなくてもお腹の中で卵(無精卵)が発達し、産卵できずに留まってしまう病気です。放置するとお腹の中で破裂して腹膜炎を起こしたり、腹部を圧迫して慢性的な食欲不振が出たりなど、命に関わる疾患です。「食欲がない」「お腹だけが不自然に膨らんでいる」といった症状には注意が必要です。
基本的には超音波検査での診断が有用です。卵殻形成があるときや巨大な卵胞であればレントゲンで診断がつくこともあります。


左:卵殻が形成された卵 右:卵胞と卵殻形成された卵
画像検査で、腹水の貯留の有無や卵胞の画像所見、全身状態や経過から手術の是非を判断します。
卵胞が形成されても食欲が維持され流こともありますが、うっ滞がある程度の期間続いて食欲不振になってしまうと手術しないと改善されません。

食欲不振が続くことで尻尾も痩せてきているのがわかります。

↑手術にて摘出された卵と卵胞 卵管
手術により適切に摘出されれば術後は比較的すぐに食欲が戻ることが多いです。
爬虫類では比較的よく遭遇する疾患です。
拒食が続く場合は早めに受診することをお勧めします。
