ハムスターは体表にできものができることが良くあります。
事前に針生検や組織生検でできものの種類を調べた上で治療していくことが重要ではありますが、生検のために麻酔が必要なケースも多く、さらに小さい体に針を刺していくことになるので、負担も大きい検査となります。
状況に応じて、事前の生検をせずに切除を検討するケースも多いです。


当院に来院されたジャンガリアンハムスターさんです。
事前の検査できものの内部は液体が溜まっており、腫瘍細胞は検出されませんでした。抜くことで一時はしぼみましたが、その後1〜2週間ほどで再び液体は溜まってきたためオーナー様と相談の上切除手術を実施いたしました。

ハムスターの手術は麻酔リスクも犬猫に比べ高く、特にジャンガリアンハムスターはサイズも小さいため、慎重かつ、スピーディーな手術が必要となります。また切除した部分の糸を自分で取ってしまったり、傷口を噛んでしまったり、術後の管理も細かな検診が必要になります。


このハムスターさんは術後、傷口は少し齧ってしまいましたが、元気に過ごしてくれたようで、切除した部分も癒合して、毛も生えてきて治療終了としました。
今回はオーナー様が病理検査を希望されなかったため切除した腫瘤の正体は不明ではありますが、今のところ再発はありません。
ハムスターさんはそこまで寿命が長い動物とはいえませんが、手術により快適に過ごせるケースも多いため、しっかり飼い主さんと相談して治療方針を決めていく必要があると考えております。
